現在,Lenovo(IBMと書けないところが何となく寂しい)のThinkPad X61 TabletをWindowsメインマシンとして使っているのだが,どうもThinkPad ファンがやたらとうるさい.
どうやら全力で回ったり止まったりを繰り返しているようで「ファン停止状態->温度上がる->ファン全力回転->ファン停止」を繰り返しているようだ.
これではファンが動作しているときにうるさくてたまらないので,ファンをもっと低速で回す方法は無いかと思い,インストールしたのがTPFanControlである.
TPFanControlはその名の通りThinkPad ファンを任意の動作で動かすことのできる常駐ソフトで,Modeを「BIOS」にすればThinkPad標準の動作,「Smart」にすればTPFanControlの設定ファイル(TPFanControl.ini)を元にした動作,「Manual」にすれば一時的に強制的にファンを回したり止めたり,と言ったことができる.
基本的にはデフォルト設定で「Smart」で起動させておけば問題ない.
インストールされたTPFanControl.exeのショートカットを「プログラム->スタートアップ」にでも入れておけばいちいち起動する手間も省けて良い.
もし自分で動作を変更したい場合は「プログラム->TPFanControl->TPFanControl.ini」をテキストエディタで開き,編集する.
編集すべき所は最終行の辺りで,僕は現在以下の設定にしている.
// Celsius: // Fahrenheit: (Level FAN 0>80 -> Fahrenheit) Level=60 0 // Level=140 0
Level=70 1 // Level=150 1
Level=75 3 // Level=170 3
見て分かる通り「Level=[温度] ファンの状態」の書式で書けば良く,上記の設定であれば,
摂氏60度以下 -> 停止
摂氏70〜75度 -> 1(最低速)で稼働
摂氏75度以上 -> 3(3/7)の速度で稼働
と言うことになる.
ファンの回転速度は最高が7で最低が0(停止)の8段階で,最高速で回るとうるさいので僕は早くても3で回すようにしている.
また,回転速度は各温度に達した時点で判定される様なので,上記の例なら70度になるとファンが回転し始め,60度になるまでは止まらない.
この辺りは細かく設定したい人は好きなように設定すれば良い.
ただ,コメントアウト部分にも書いてあるが,温度の部分を80よりも大きい値にすると華氏温度と認識されるので注意が必要である.
そんなわけで最近のThinkPadの動作音がやかましいと感じる人は試してみると良い.
・・・それにしてもThinkPadはLenovoになってから品質が下がってしまったのが残念である.キーボードとか,細かい部分への配慮が足りなくなっている様に感じる.
個人的な一番の名器はX40/X41なのだが,さすがに今メインで使うのにはスペックが低くて厳しい.
# それでもThinkPadを使い続けてるのは,品質が落ちてもなお他社製ノートPCよりも使いやすいからなのだけれどね.