Toshiba dynabook AX53/C 分解

Tosshiba dynabook Satelite AX53/Cという型番で電源が落ちるというトラブルがありました。電源の落ち方から熱暴走であることは間違いなく、CPUファンがまったく回転していないことが原因でした。今回、Toshiba dynabook AX53/CのCPUファンまでの分解をしてみましたので、解説してみたいと思います。

この分解方法が参考にできる機種として、他にAX/54C、AX/55C、AX/52D、AX/53D、AX/54D、AX/55D、AX/57E、AX/55EP、AX/55E、AX/52Eなどがあげられるのではないかと思います。

また同じ筐体・類似の筐体を使用していると考えられるToshiba Dynabookの機種は非常に多く、AXシリーズのハイスペックモデル TXシリーズもそれにあたります。TXシリーズのTX/65D、TX/66D、TX/67D、TX/68D、TX/68E、TX/67E、TX/66EP 、TX/66E、TX/65Eなどです。

dynabookのAXシリーズ・TXシリーズでは参考になると思います。分解難易度は、やや高めです。

Toshiba Dynabook AX53/Cです。CPUはCeleron M、OSはWindows Vista。底面にはSatelite A200シリーズと記載されています。

まずバッテリーを抜きます。HDDとメモリーの場所は、下記の赤枠と青枠です。

HDDはシリアルATAです。赤枠のところにあるテープを左へ引っ張れば外すことができます。メモリーはDDR2 PC-6400です。デフォルトでは512MB×2枚みたいですので、1GB×2枚にしたいところです。増設については、メモリー増設を参考にしてください。

キーボード交換は下記の青枠8本のネジと緑枠のネジ1本、合計9本を抜くことでできます。CPUファンまでの分解はすべてのネジ18本を抜きます。青枠と赤枠のネジの大きさは同じです。緑枠と黄枠は少し小さいネジが使用されています。

キーボード上のパネルを外します。マイナスドライバーなどを使用します。

キーボードとパネルの間、ESCキー、F1キー、F4キー、F8キー、F11キー、INSキー、DELキーの上にそれぞれマイナスドライバーを入れ慎重に押し上げます。手前がすこし浮いてきたら、パネルの淵をたどり爪を外していきます。

パネルが取れた様子です。

キーボードを外すには2本のネジを抜きます。

キーボードとタッチパネルのケーブルを抜きます。黒いプラスチックをマイナスドライバーなどでスライドさせて外します。

ポイントは4ヶ所です。それぞれの枠で示しています。まず光学ドライブを外すために、赤枠のネジを抜きます。

強制イジェクトさせ、引き抜くと簡単に取り出すことができます。

次に液晶ケーブルと無線ケーブルを外します。

液晶を外すためには、液晶を支えている左右2本、合計4本のネジを抜きます。

液晶を取り外した様子。ケーブルなどをうまく取り外し、液晶を上に持ち上げる感じですると比較的簡単に取り外せます。

次に黒の底面の土台と白いカバーを切り離すのですが、左手前のPCカードスロットあたりから爪を外していくのが一番やりやすいかと思います。

全体に爪がかかっています。慎重に少しづつ力を入れていくと持ち上がります。

分離させた様子。マザーボードに到達しました。

CPUファンはヒートシンクとはつながってないので、ネジ2本と電源ケーブルを抜くことで取り外すことができます。

今回、AX53/Cを分解したのは、CPUファンが回らず、熱暴走で電源が落ちるというのがきっかけでした。CPUファンを取り外し確認したところ、かなり大きな埃の塊がありこれがCPUファンの回転を妨げていました。取り除くことでCPUファンの回転は正常に回復しました。

CPUファンからの排気口がノートパソコン底面にあるため、埃が内部に入りやすい構造であるかもしれません。同じように熱暴走が起きる場合、CPUファンを疑ってみるといいかと思います。なおこの機種はファンコントロール機能が付いているようなので、CPUファンは熱があるときにだけ回転し排熱します。常時回転しているわけではないようです。

起動しない・フリーズするトラブル

AXシリーズでは、電源を入れても何も表示されない、フリーズする、スリープから復帰しないというトラブルがよく起きます。ある程度年数が経ったパソコンです。

バッテリーのみでは起動するが、ACアダプタを接続すると起動しない、フリーズするなどの症状もあります。

いろいろ調べて見たところ、マザーボードの不良によるものです。マザーボード上のチップの交換などで直るようです。

下記は同様の症状がみられた AX55/C。

インターネットで検索すれば修理しているところも見つけることができると思います。ただマザーボード修理なら買い替えの方が早そうな気もします。

故障の原因はやはり熱によるものが大きいのではないかと思います。

内部クリーニングが多少の予防・延命には役立つと思います。またBIOSアップデートも公開されているので最新のBIOSを適用しておくということも大事です。

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